
ビタミンF(新潮文庫)
重松 清
新潮社 / 2003-07-01
累計読者数4
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%
この本について
家族と過ごしていると、うまく言葉が出てこなかったり、相手の考えていることが読めなくて変に気をつかってしまったり、距離の取り方がわからなくなることがありませんか。嫌いじゃないし大事なはずなのに、どこか居心地の悪さがあって、自分だけが不器用なのかなと落ち込む瞬間もあると思います。 『ビタミンF』は、そういう「なんとなく説明しづらい家族のモヤモヤ」を、無理にきれいにまとめず、そのままの形で描いてくれます。例えば、帰りたい場所どころか「そこから出ていきたい」と感じてしまう家族の姿や、食べたいかどうかすらはっきり言えない子どもの曖昧さ、沈黙に負けて先に目をそらしてしまう兄弟。どれも大事件ではないのに、胸の奥でずっと気になっていた感情が、ようやく言語化されていくような感触があります。読みながら、自分の家族にも似たような瞬間があったなと静かに記憶が動きます。 特に刺さったのは、「もしも」を大人が恐れと結びつけてしまう場面です。先の不安ばかり並べてしまう自分を思い出し、いまの生活を少しだけ違う角度から見られるようになります。劇的に前向きになるというより、肩の力が抜けて状況をそのまま受け止められるようになる感じです。 家族との距離感にずっと答えが出ないまま、でも向き合うのをやめたくない人に静かに効いてきます。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








