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すばらしい日々

すばらしい日々

よしもとばなな

幻冬舎 / 2017-02-07

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

最近、人との距離や家族への期待、あるいは「この選択でよかったのか」という小さな迷いが、ふとした拍子に胸に残ることが多いように思います。前向きになろうとしてもうまく切り替わらない日もあるし、逆に何気ない瞬間だけが妙に心を救ってくれることもある。そんな揺れの中にいるときに触れると、すっと力が抜けるのが『すばらしい日々』でした。 この本は、大きな答えを教えてくれるわけではなくて、むしろ「人ってそんなに器用じゃないよね」という前提から始まります。たとえば、期待と信じることの違いに気づく場面では、家族でも恋人でも、つい相手に“良かれと思って”何かを求めてしまう自分がよぎります。でもその一方で、生きていてくれるだけでいい、と心のどこかで思えるようになると、関係の景色が少し変わる。あるいは、二度と起きないと思っていた出来事がふいに訪れる描写を読むと、人生には理屈では説明できない「執行猶予のような優しさ」が本当にあるんだと信じられるようになる。そういう小さな視点の変化が、この本のいちばんの効き目です。 また、エゴ同士がぶつかるのは仕方ないという淡々とした視線や、ただ遊ぶ、行ってみる、といった小さな行動の価値を肯定してくれる感覚も、今の生活にそっと馴染んでいく気がしました。がんばり続けるしかなかった時期の自分を思い返しながら読むと、少し肩の荷が下りる人も多いはずです。 誰かに励まされたいわけじゃないけれど、少しだけ呼吸を整えたい人に届く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「父が入院している病院の階段をのぼるときいつも逃げ出したかった。死にゆこうとしている父に会うのがこわかった」。父の脚をさすれば一瞬温かくなった感触、ぼけた母が最後まで孫と話したがったこと。老いや死に向かう流れの中にも笑顔と喜びがあった。愛する父母との最後を過ごした“すばらしい日々”が胸に迫る。発見と癒しに満ちたエッセイ。
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