
智慧と慈悲の開発レッスン: 過去に悩まず、未来を期待せず、現在に生きる シリーズ心を育てる本
アルボムッレ・スマナサーラ、日本テーラワーダ仏教協会
累計読者数3
平均ハイライト数 32.3件/人
star総合評価 69/100
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この本について
人づきあいで気疲れしたり、仕事で理不尽を受けたときに「なんで自分ばっかり損してるんだろう」と思うこと、けっこうあると思うんです。僕も昔からそのクセが抜けなくて、つい比較で心を乱してしまいます。でも、こういう“損得の揺れ”って、感情の問題というより、そもそもの物事の見方がズレているだけかもしれません。 この本が面白いのは、「損得勘定=自分の利益だけを追うこと」ではなく、「自分にも他人にもマイナスを作らないための落ち着いた判断」として扱っているところです。例えば、熱いお茶を飲んで怒鳴り散らす夫の話のように、原因をそのまま見るだけで感情の暴走が止まる。あるいは、相手にはプラスでも自分が倒れるならそれは悪い行為だ、と言い切るあたりも、日常で無理をしがちな人には刺さるはずです。さらに「与えるものは最大、得るものは適量」という考え方も、欲に振り回されやすい日常を静かに整えてくれます。 読んでいて感じたのは、清らかに生きろとか高尚な話ではなく、人生の“家計簿”をつけるみたいに、自分の行動を淡々と管理するだけで心の負債が減っていくという現実的な感覚でした。無理なく生きたい、でも周りとも健全に関わりたい、そんな人にはちょうどいい距離感の本です。 とくに「与えるときに気持ちよく、もらうときは謙虚に」という視点を探している人には、かなりすっと入ってくると思います。
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