
なぜ日本企業は真のグローバル化ができないのか―日本版GOM構築の教科書
田口 芳昭
この本について
海外拠点とやり取りしていると、「結局、情報を取りに行くのはいつも日本側」「拠点ごとに数字の定義が違う」「駐在員の力量で何とかしているだけでは?」みたいなモヤモヤが出てきませんか。現場としては目の前の火消しで精一杯なのに、全体像が見えない感じがずっとつきまとう。自分も似たところで悩んでいて、この本を読んだときに「ああ、これ構造の問題なんだ」と腑に落ちました。 この本が効くのは、単に「グローバル化が大事」といった抽象論ではなく、日本企業が長年続けてきた“人に頼るやり方”がどこで限界を迎えるのかを、かなり具体的に示してくれる点です。たとえば、拠点ごとに駐在員を置いて何でも対応してきた結果、ITや業務の定義がバラバラになり、本社が自律的に状況を把握できなくなる話は、実務感覚としてすごくリアルでした。また、少子高齢化でそもそも「もう海外に人を出し続けられない」という現実を避けずに語ってくれるので、自分の職場の数年後が急に立体的に見えてきます。さらに、海外企業が“完璧ではなく80点で回す”前提で仕組みを作っているという視点は、日本式の「丁寧さ」だけでは戦えない理由を教えてくれました。 「今のやり方を続けた先が見えなくて不安」という人には響くと思います。自分自身の仕事の見え方も、じんわり変わる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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