
VWの失敗とエコカー戦争 日本車は生き残れるか (文春新書)
香住 駿
文藝春秋 / 2015-12-16
累計読者数3
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約2時間22分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
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この本について
最近、EVとか環境規制のニュースを見るたびに、「結局どこを見て判断すればいいんだろう…」と手が止まることがあるんですよね。技術の話だけ追っていても置いていかれるし、政治や規制まで含めるといきなり世界が広くなりすぎて、ますます混乱してしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま仕事の意思決定をしている人、多い気がします。 この本は、そういう“判断軸の散らかり”を少し整えてくれました。特に刺さるのは、業界を動かしているのが技術そのものではなく、カリフォルニア州のZEV規制のような「地政学的な条件と政治の流れ」だという視点です。大気が滞留しやすい地理や、リベラル層の歴史的背景が今の規制をつくっているという話は、単なる制度の羅列より腑に落ちます。それと、中国市場のナンバー制限や欧州メーカーの資金難など、各地域の事情がどう企業戦略の“癖”になっていくのかが、抜粋の段階でも十分伝わってきました。技術投資の遅れがシャープを追い詰めたように、タイミングのズレがどれだけ重い意味を持つかも、ちょっと背筋が伸びるポイントでした。 派手さはないけれど、世界の規制や市場の動きを“地図”として頭に置きたい人には静かに効く本です。とくに、EVや政策の変化に振り回されがちな人にこそ、落ち着いて読む価値があります。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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出版社による紹介
世界を震撼させたVWのディーゼル排ガス不正事件を発見したのは米国カリフォルニア州の環境NGOでした。世界販売台数でトヨタと首位を争う巨大企業が、なぜ不正に走ったのか。 本書ではVW事件の詳細と、VWを不正に追い込んだ、カリフォルニア州の環境規制の内実に迫ります。VWを告発した「カリフォルニア大気資源ボード」のメンバーの素顔や、その意思決定の現場も詳しくレポートされています。 また、このカリフォルニア大気資源ボードによって2018年から始められる「次期ZEV規制」と呼ばれる環境規制は、世界の自動車メーカーを「エコカー戦争」と呼ばれる苛酷な競争に追い込んでいます。次世代エコカーであるEV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)の開発は、各社とも生き残りを賭けて、待ったなしの状況です。 果たして日本の自動車メーカーは生き残ることができるのでしょうか。本書では、日本の自動車メーカー7社の最新の中期計画をもとに、各社の生き残り策も検討していきます。 本書の構成 第一章 VWの落ちた陥穽 第二章 カリフォルニア州発「エコカー戦争」 第三章 日本の自動車産業一極依存の現状 第四章 自動車メーカーの分析と次世代エコカー戦略 第五章 未来の自動車産業地図
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