
ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器> (イースト新書Q)
多田将
イースト・プレス / 2015-07-20
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推定読了時間 約3時間29分
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この本について
核の話題って、どこかで「危ないから深入りしないほうがいい」と思いつつ、実際には断片的な知識だけでモヤモヤしたまま流してしまいがちです。怖いのに仕組みは知らないし、議論の行方も掴みにくい。その状態でニュースを見ても、理解した気になれないんですよね。僕もずっとそんな感じでした。 この本が良かったのは、軍事や思想に寄りすぎず、「物理としてどう成り立っているのか」を淡々と説明してくれるところです。例えば、中性子がなぜ人にとって最悪の放射線なのかとか、核融合で電子がむしろ邪魔になる理由とか、感覚的に分かりにくい部分を現実のシーンに落として語ってくれる。さらに、兵器の是非を単純化せず、「そもそも人類がなぜここに辿り着いたのか」という歴史の積み重ねの視点も添えてくれるので、読んだ後に世界の見え方が少し落ち着きます。 個人的には、元素名の由来や、静電気除去ブラシにポロニウムが使われている話のような、一見すると雑学に見える部分が、核技術の全体像につながっていく感じが心地よかったです。知識が点ではなく線になる瞬間があるというか。 「核の話題に苦手意識があるけれど、避けたままでいるのもしんどい」という人には特に刺さると思います。物理の基本から兵器の構造までを無理なくつないでくれるので、変な恐怖心や誤解が少し剥がれて、ニュースを見るときの立ち位置が安定します。
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出版社による紹介
20世紀の科学者たちが開発し、実戦に投入された、想像を絶する軍事技術の数々。中でも核兵器は人類に大転換をもたらした。本書は、政治的・倫理的な是非は一切問わず、純粋に物理学の観点から、その凄まじいメカニズムに迫っていく。原子核が膨大なエネルギーを生み出す仕組みから、兵器に利用する際の設計方法、冷戦時代につくり出された究極の産物まで、直視しなければ見えてこない「核」の本当の姿を、素粒子物理学者が描き出す。
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