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日本電産 永守重信、世界一への方程式

日本電産 永守重信、世界一への方程式

田村賢司

日経BP / 2013-10-28

累計読者数3
平均ハイライト数 31件/人
推定読了時間 約2時間17分
star総合評価 71/100
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この本について

仕事で判断に迷う場面って、数字だけでは割り切れないことが多いですよね。環境が変わるたびに「このままのやり方でいいのか」と落ち着かないまま走ってしまうこともあると思います。僕もそうで、特に事業の方向転換や投資の判断になると、どう考えればいいか途端に視界がぼやけます。 この本を読んで感じたのは、永守さんのやり方は強引に見える瞬間があっても、裏側にかなり現実的な計算と“変化に対する感度”があるということでした。例えば、モーターのブラシレス化がどの市場でどれくらい遅れているかを読み切って買収の順番を決めていたり、HDD市場が落ち込んだ時もすぐに構造改革に踏み切っていたり、迷いながらも「環境の変化を前提にする」動き方が一貫しています。それは社員にも徹底されていて、値下げ要求が来たら工場まで巻き込んで答えをひねり出すような、現場の反応速度を高める仕掛けがいくつも組み込まれている。 読んでいて、自分の仕事にも置き換えられるポイントがいくつかありました。ひとつは、成長の順番を「売上」ではなく「利益」から積むという考え方。もうひとつは、判断の軸をシンプルにしておくこと。永守さんは買収の判断に EBITDA の倍率という“逃げ道のない基準”を置いていて、だからこそスピードが落ちない。こういう具体的な視点は、日常の小さな判断にも案外そのまま効きます。 経営の話ではあるんですが、「環境が変わるたびに迷いがち」「判断の軸がぶれやすい」と感じている人ほど刺さる本だと思います。僕自身、読みながら自分の視界が少し整っていく感覚がありました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2013年3月決算で日本電産は前期比80%減という大幅な減益に沈みました。パソコンからスマートフォンやタブレット端末に消費者の需要が移る中で、同社を支えるハードディスク駆動装置用精密モーターの需要が急減、その直撃を受けたことが大きな要因でした。 ところが、半年後の2014年3月期中間決算でV字回復、華麗な復活を遂げています。その背景にあったのは、肉体改造とも言える強烈な事業改革です。大幅な事業の落ち込みを奇貨として、精密モーター中心、国内中心だった事業構造を大きく見直して世界一体経営に踏み切りました。 本書では、製造業の中で勝ち組と位置付けられている日本電産の競争力と、危機のたびに経営を進化させてきたその強みを分析しました。さらに、超ワンマンで名高い永守重信社長が69歳にしてマネジメントスタイルを変えつつあることもつぶさに描き、永守重信という稀代の経営者の本質にも迫りました。 永守社長の経営論としてはもちろんのこと、M&Aを成功に導く教科書として、あるいは平凡な人材を考える人材に変える実践的人材育成論としても読むことができます。
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