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マクベス(新潮文庫)

マクベス(新潮文庫)

ウィリアム・シェイクスピア、福田 恆存

新潮社 / 1969-09-02

累計読者数5
平均ハイライト数 25.2件/人
推定読了時間 約2時間16分
star総合評価 67/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 44%

この本について

仕事でも日常でも、気づけば「やるべきことは山ほどあるのに、肝心なところで腹が決まらない」という瞬間が続きます。選んだ道が正しいのかも分からず、時間だけが静かに進んでいく感じ。あの「明日が来て、また去っていく」感覚に覚えがある人は多いと思います。 『マクベス』を読むと、そのモヤモヤに少しだけ輪郭が出ます。抜粋を眺めていると、登場人物がみんな「自分が何者なのか」「この決断はどこへつながるのか」を掴みきれず、焦りと欲と不安のあいだでもがいているのが伝わってきます。だからこそ、無茶な一歩を踏み出したり、逆に戻れなくなったりする。自分も似たようなことをやっているな、と妙に居心地の悪い共感が生まれます。 特に効くのは、行動の裏にある“感情の揺れ”が、丁寧というよりむき出しのまま描かれている点です。たとえば新しく手にした肩書が「着なれない服」のように感じられたり、罪悪感や恐怖が「胸の中をさそりがはい回る」ように表現されていたり。大げさに見えて、本質はすごく現実的で、人が決断に飲み込まれていく過程がそのまま心に残ります。 自分の迷いや焦りを、少し外側から眺めたい人に刺さる一冊です。あの時の選択は何だったのか、いま抱えている不安はどこから来ているのか。その答えを教えてくれる本ではありませんが、視界の角度をそっと変えてくれる力はあります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

かねてから、心の底では王位を望んでいたスコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と激しく意志的な夫人の教唆により野心を実行に移していく。王ダンカンを自分の城で暗殺し王位を奪ったマクベスは、その王位を失うことへの不安から次々と血に染まった手で罪を重ねていく……。シェイクスピア四大悲劇中でも最も密度の高い凝集力をもつ作品である。
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