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非線形科学 (集英社新書)

非線形科学 (集英社新書)

蔵本由紀

集英社 / 2007-09-19

累計読者数3
平均ハイライト数 18.7件/人
推定読了時間 約4時間20分
star総合評価 63/100
trending_up後半加速型
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この本について

日々いろんな現象に触れながら、「分解して考えているはずなのに全体像が見えない」「平均値で整理した瞬間に、現実の揺れがこぼれ落ちる気がする」という感覚がずっとつきまとっていました。細かく分析するほど理解できている気はするけれど、同時に何か本質を失っているようなあの感じです。 『非線形科学』は、そのモヤモヤに対して、世界の見方を少し横にずらしてくれる本でした。たとえば、熱対流を三つの変数で近似してしまうローレンツ・モデルの話は「現実を完全に再現しなくても、構造をつかむ方法はある」と教えてくれますし、ネットワークが優先的選択で成長していくモデルは、社会の偏りがどう生まれていくのかを“生きたまま”観察しているような感覚をくれます。また、フラクタルの視点を持つと、雑然として見えていた揺らぎのパターンに秩序が潜んでいることがわかり、ものの見え方が静かに変わっていきます。 この本は、劇的に人生を変えるというより、「世界をどう捉え直すか」で少し立ち止まりたい人に向いています。特に、複雑な現象に日頃から翻弄されつつも、どこかでその“生のまま”の姿を理解したいと思っている人には、穏やかに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

自然界の秩序は、どのように生み出されているのだろうか。すべてのものがエントロピーを生成し崩壊に向かう物理法則のなかで、どのように森羅万象が形づくられているのだろう? 自然にでき上がる模様などのパターン、自ずと同期するリズムや振動――実は、意思を感じざるを得ないような不思議な自然現象にも、複雑で手のつけようのなさそうな現象にも、明解な法則・能動因が潜んでいる。そして、非線形科学は、これまでの科学とは異なる視点から、その動的な機構を明らかにする。私たちに新たな自然観を与える非線形科学について、第一人者が分かりやすく解説した、知的好奇心を刺激する入門書。【目次】まえがき/プロローグ/第一章 崩壊と創造/第二章 力学的自然像/第三章 パターン形成/第四章 リズムと同期/第五章 カオスの世界/第六章 ゆらぐ自然/エピローグ
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