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東京プリズン (河出文庫)

東京プリズン (河出文庫)

赤坂真理

河出書房新社 / 2012-07-24

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約6時間31分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、人と話していても「この人は昔の価値観のまま止まってるな」と感じてしまったり、逆に自分自身もどこかの時代で固まってしまっているんじゃないか…とふと不安になることがあります。誰かに影響されて染まった部分と、本来の自分の輪郭がどこで分かれるのか、考え始めると少ししんどいテーマですよね。 『東京プリズン』の抜粋が刺さる人は、おそらくそんな戸惑いに既視感があるはずです。「人は、自分が吞みこんだものになる」という一文は、環境や関係性を否定するというより、そこに巻き込まれながらも、それでも自分の感覚を探していく主人公の姿と重なります。この小説が効いてくるのは、何か正解を示すからではなく、時代や人間関係に押し流される感覚を、いったん物語という距離のある場所で見つめ直せるところにあります。 特に、時代の価値とともに逝ってしまうような人物の描かれ方は、「ああ、自分も誰かの価値観に無自覚に乗ってしまうことがあるな」と静かに気づかせてくれます。過去の大きな出来事を背景にしつつも、読んでいると、自分の生活の中での小さな違和感に置き換えて考えられる瞬間が何度もありました。人間関係で自分の立ち位置が揺らいでいる人ほど、物語の中で自分の感情が整理されていく感覚があるかもしれません。 こんな人に刺さると思います。誰かの価値観に少し疲れてしまって、自分の足で立ち直したいと感じている人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「《戦争と戦後》のことを書きたい、すべての日本人の問題として書きたいと、私は、十年以上願ってきた。」――戦争を忘れても、戦後は終らない……16歳のマリが挑んだ現代の「東京裁判」を描き、朝日、毎日、産経各紙で、“文学史的”事件と話題騒然! 著者が沈黙を破って放つ、感動の超大作。
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