
中学生でもわかる! ピケティ超入門 impress QuickBooks
橘 龍介
累計読者数9
平均ハイライト数 36.2件/人
star総合評価 75/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 48%
この本について
経済のニュースを見るたびに、「結局、格差ってどうして広がるんだろう」とか「自分の働き方と世界の動きがどうつながっているのか分からないまま仕事だけ増えていく…」みたいなモヤモヤを抱えることが多いです。数字の話は難しいし、思想の話は抽象的すぎて、どこから考えればいいのか迷うんですよね。 この本が助かるのは、そういう空中戦を地面まで降ろしてくれるところです。例えば、資本がどう増えていくのかを、利息を貸してまた貸す…という小さな循環から描いてくれるので、「資本収益率が成長率を上回り続ける」といった大きな話が、急に自分の生活と地続きになります。また、歴史の流れも丁寧で、戦争やインフレが資本家にどう影響したのか、労働時間がどう短くなっていったのか、そんな具体的なシーンが積み重なって、現代の格差問題が“突然現れたものじゃない”と腑に落ちます。 読みながら、国家も人も「完全な正義の味方」や「完全な悪役」ではなく、時代ごとの利害の中で動いてきたんだと分かります。だからこそ、ピケティの主張も魔法の解決策ではなく、現実的にどこまで可能かを一緒に考える視点として受け取れる。個人的には、この“距離の取り方”がいちばん救われました。 経済の話でむやみに不安になりたくない人、世界の動きを自分の生活感覚に落とし込みたい人に刺さる一冊です。
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