
21世紀の資本
トマ・ピケティ、山形浩生、守岡桜、森本正史
サイゾー / 2017-12-06
この本について
社会の流れが大きく変わっているのに、自分がどの位置に立っているのかよく分からないまま働き続けている…そんな感覚を話してくれる人が周りにいないと、モヤモヤだけが溜まっていきます。格差のニュースを見ても、結局「何が本質なのか」まではたどり着けないまま終わってしまうことも多いですよね。 『21世紀の資本』を読んで感じたのは、いま私たちが抱えている不透明さって、実は19世紀の人たちとほとんど変わらないという視点でした。経済がどう変わるか見通せない状況で、それでもデータに基づいて問い直す姿勢を持つと、漠然とした不安がすこし輪郭を持ちはじめるんです。著者が「世界の富の分布が不透明だから議論が噛み合わない」と言い切る場面も、今の空気と重なって妙に腑に落ちました。 もう一つ、この本が効いたのは「格差の議論を道徳やイデオロギーから引き離す姿勢」です。マルクスが見抜いた“蓄積が集中する構造”、戦後アメリカで実際に格差が縮んだ時期のデータ、さらには経営者報酬がどう決まってきたか…こういう歴史の積み上げを読むと、いま目の前の出来事が急に単発のニュースではなく、長い流れの中に位置づく感じがします。 現状をただ嘆くより、「何を見ておけばいいのか」を知りたい人に刺さる本だと思います。自分の立ち位置を判断するための“地図”がほしいときに、静かに役に立ってくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの63%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ (NHK出版新書)
佐藤 優

トマ・ピケティ『21世紀の資本論』を30分で理解する!―週刊東洋経済eビジネス新書No.76
週刊東洋経済編集部, 池田 信夫/平松 さわみ, 西村 豪太, 長谷川 隆, 新藤 真実, 宮澤 由美, 川崎 聡, 筒井 幹雄, and 小林 由衣

中学生でもわかる! ピケティ超入門 impress QuickBooks
橘 龍介

言ってはいけない格差の真実【文春e-Books】
橘 玲

Capital in the Twenty-First Century (English Edition)
Thomas Piketty、Arthur Goldhammer
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要