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スプーンと元素周期表 (ハヤカワ文庫NF)

スプーンと元素周期表 (ハヤカワ文庫NF)

サム キーン and 松井 信彦

累計読者数4
平均ハイライト数 45件/人
推定読了時間 約9時間52分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事で行き詰まったとき、「自分の発想ってこの程度なんだよな…」とへこむことがあります。知識を増やしたい気持ちはあるのに、専門書だと途中で息切れしたり、逆に読み物すぎると現実に結びつかない。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本が意外と効きました。 『スプーンと元素周期表』は、元素そのものの話というより、「科学がどういう偶然と失敗と執念でできているか」を追いかける本です。読者が保存した抜粋を見ると、天王星からウランを名付けた話や、ガリウムのスプーンが紅茶に溶けるいたずら、研究者が片目を失った事故、メンデレーエフの頑固さと正しさの同居など、科学者の“人間くささ”に引っかかっているように見えます。実際、こういうエピソードを知ると、発見って天才の閃きよりも、混乱や勘違い、執念深さの積み重ねなんだなと実感できます。 個人的に効いたのは、まず「判断ミスや寄り道も、のちの成果の土台になる」という視点を持てたこと。そして「技術や物質には必ず背景のストーリーがある」と気づけたことで、日々の仕事の材料にも関心を向けやすくなりました。さらに、ポケットのスマホに使われているタンタルやニオブのくだりのように、遠い科学史が急に自分の生活に接続される瞬間があって、理解が“自分ごと化”します。 好奇心はあるけど難しい専門書には踏み込みづらい人、あるいは自分の思考の幅を少し広げたい人には、ちょうどいい距離感の一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

紅茶に溶ける金属製スプーンがあるって本当?空調ダクトを清潔に保つ素材は?ネオン管が光るのはなぜ?戦闘機に最適な金属は?そもそも周期表の順番はなにで決まる?万物を構成するたった100種類余りの元素がもたらす不思議な自然現象。その謎解きに奔走する古今東西の科学者たちや諸刃の剣となりうる科学技術の光と影など、元素周期表に凝縮された歴史を繙く比類なきポピュラー・サイエンス。
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