ヨムナビ
木曜島の夜会 (文春文庫)

木曜島の夜会 (文春文庫)

司馬遼太郎

累計読者数3
平均ハイライト数 4.3件/人
star総合評価 31/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

日々、自分の立っている場所がどこにつながっているのか分からなくなることがあります。歴史を学んだ方がいいのは分かっていても、「今の自分にどう関係あるのか」が実感できず、結局そのまま流されてしまう。僕もよくその堂々巡りにハマります。 『木曜島の夜会』は、そういうときに少し視界が広がるタイプの本でした。抜粋にもあるように、吉田松陰の獄中の冷たさも、明治の金納制で農民が揺れた理由も、南半球の孤島で海底作業に命を賭けた人々の滑稽さと切実さも、全部“歴史的事件”というより、その時代を生きた人たちの体温として描かれます。たとえば、租税を米で取っていた国が世界経済に巻き込まれたとき、どんな不安が生まれ、どんな誤解が起きたのか。あるいは「知らない土地の広さを想像するあの感じ」が、司馬遼太郎の筆でそのまま再現される心地よさ。読んでいると、自分が抱えているモヤモヤの根っこも、案外こうした“環境が変わるタイミングの戸惑い”に似ているのかもしれないと思えてきます。 派手に人生が変わる本ではないですが、時代の転換点にいた人々を覗くことで、今の自分の揺れ方にも少し説明がつく。そういう意味で、環境の変化に置いていかれそうだと感じている人には静かに刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

司馬遼太郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要