
言説の領界 (河出文庫)
ミシェル・フーコー and 慎改康之
河出書房新社 / 2014-12-04
累計読者数4
平均ハイライト数 6.5件/人
推定読了時間 約1時間30分
star総合評価 36/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、言葉にした途端に自分の考えが“固定されてしまう感覚”ってありませんか。言いたいことはもっと曖昧で揺れているはずなのに、表に出した瞬間に他人の評価やルールに絡め取られるようなあの感じです。自分が語っているのか、語らされているのか、その境目がよく分からなくなることもあります。 フーコーの『言説の領界』は、そういうモヤモヤを無理に晴らすというより、「そもそも言葉ってどうやって力を持つのか」という足元の構造を落ち着いて見せてくれます。たとえば、作者という存在が“意味の源”のように扱われることで、言葉がグループ化され、整合性を求められていく仕組み。あるいは、セクシュアリティや政治のように、言説の格子が細かく管理される領域があること。こういう視点を知ると、自分の言葉がどこで自由になり、どこで束縛されているのかが少し立体的に見えてきます。 特に効いたのは、「語る主体の稀少化」という発想で、自分が発言するときに背負わされている“正しさへの圧”をいったん横に置いてもいいのだと思えたことです。ニーチェからバタイユに続く系譜が、真理に従うのではなく、その問い直しそのものを仕事にしてきたという話も、日々の思考の姿勢を整えてくれます。 自分の発言や文章づくりにどこか窮屈さを感じている人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
フーコーが一九七〇年におこなった講義録。『言語表現の秩序』を没後三十年を期して四十年ぶりに新訳。言説分析から権力分析への転換をつげてフーコーのみならず現代思想の歴史を変えた重要な書。
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