
顔と名前を憶える本
松井 達治
この本について
人の顔と名前って、覚えなきゃと思うほどスルッと抜けていきませんか。名刺を見返しても「どんな人だっけ…」と固まるあの感じ、僕も長く抱えていました。仕事の場で名前を呼べないと距離が縮まらないし、後から思い出せなくて自分の記憶力が嫌になる。でも、この本を読んでみると、覚えられないのは“センスの問題”じゃなくて、そもそも覚えるための準備や手順をしていなかっただけなんだと気づきました。 特に刺さったのは、初対面の最初の数秒が勝負という話と、名前を聞いた瞬間に「自分で決めて」イメージをつくるという発想です。松井さんという名前なら元ヤンキースの松井秀喜さんを隣に立たせてみる、といった具体的な“結びつけ方”があるだけで、記憶の取っかかりが全然違う。さらに、相手の小さな行動や身につけていたものを一つ憶えておくと、あとで思い出すフックになるというのも、実際にやってみると手応えがありました。名刺交換をやり直す口実を自分でつくるという、ちょっとした裏技的な動きも、想像以上に自然に使えます。 そして、出会った後の定着作業もかなり現実的です。「声に出す」「名刺にその場の情報を書き込む」「24時間以内に見返す」。どれもシンプルですが、やってみると定着率が目に見えて変わる。結局のところ、顔と名前って“覚えようと決めて、できる行動を積む”ことでどうにでもなるんだと、少し肩の力が抜けました。 人間関係の入口でつまずきやすい人、特に「覚えるのが苦手なんじゃなくて、ただやり方を知らないだけかもしれない」と感じている人にはすごく刺さると思います。僕もこの本でようやく、自分の問題を無理なく扱えるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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