
苦境(ピンチ)を好機(チャンス)にかえる法則
ライアン・ホリデイ
この本について
仕事でも私生活でも、思わぬトラブルにぶつかったとき、「なんで自分だけ」「どうしても気持ちが沈む」といったモヤモヤに飲まれてしまうことってありますよね。頭では冷静でいたいのに、感情が先に暴走して、状況を余計に悪くしてしまう。僕自身もよくそこで足が止まります。 この本が刺さるのは、感情を無理に押し殺すのでも、根性論で突破しようとするのでもなく、「ものの見方を整える」という、ごく実践的な方向に引き戻してくれるところです。たとえばペリクレスの話にあるように、状況そのものより“どう意味づけるか”が自分の行動を左右する。あるいは、マルクス・アウレリウスの「物事をどう見るかは自分で選べる」という姿勢が、混乱の中でも落ち着きを取り戻す足場になる。やや抽象に思える哲学の言葉も、日々の「焦りそうになった瞬間」に持ち込むと、確かに効くんですよね。 さらにこの本は、見方を整えるだけで終わらず、「行動」と「意志」にまで踏み込んでいるのがありがたいです。現実を受け入れる部分と、あえて抵抗して踏みとどまる部分の両方をどう扱うか。自分ではどうにもできない外部と、自分が選べる態度の境界を見極める感覚が、読み進めるほど少しずつクリアになっていきます。 今の状況を悪いまま受け取ってしまいがちな人、あるいは気持ちに押されて判断がぶれる人には特にしっくり来るはずです。僕自身、「これはチャンスに変えられる」という発想をすぐには持てませんが、そう思える“準備”だけは日々しておこうと思わせてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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