
誰からも好かれる NHKの話し方
一般財団法人NHK放送研修センター・日本語センター
KADOKAWA / 2016-09-16
この本について
人と話していて、「ちゃんと伝わっているのかな」と不安になることってありますよね。専門的な話をすると急に温度が下がったり、こちらが一生懸命話しているのに相手の表情が読めなかったり。自分も仕事で説明が多いタイプなので、そのモヤモヤはずっと抱えてきました。 この本を読んで救われたのは、“話し方を派手に変える必要はない”という姿勢でした。むしろ、数字を添えるとか、最初に現在地を示してから話すとか、言葉を一つ足して風景を描くとか、すごく地味な工夫で伝わり方が変わる。たとえば「おいしい」だけで終わらせず、「母親のカレーみたい」まで言えると、相手の頭に映像が浮かぶ。あるいは、相手が息を吸う瞬間に短く質問を挟むと、会話が自然に深まる。こういう“ちょっとした差”が積み重なるだけで、相手がこちらの話を受け取りやすくなるんだと実感しました。 また、この本のいいところは、話す技術だけでなく「聞く側の姿勢」も丁寧に扱っているところです。言葉を探すより、ただ耳を傾けるしかない場面もあること。相手が言葉を探しているときは一度そのまま繰り返して受け止めること。そのシーンのリアルさが、読みながら自分の会話にも置き換えやすいんです。 派手なテクニックより、日常の会話を少しだけ整えたい人に向く本です。自分と同じように「話すのも聞くのも、もう少しうまくなりたい」と感じている人には、確実に何か拾えると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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