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大学入試問題で読み解く 「超」世界史・日本史 (文春新書)

大学入試問題で読み解く 「超」世界史・日本史 (文春新書)

片山杜秀

文藝春秋 / 2016-12-20

累計読者数4
平均ハイライト数 23.5件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
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この本について

歴史の話を読んでいると、「なぜ国や社会がこういう形になったのか」が急に分からなくなる瞬間があります。ニュースで聞く言葉も、制度の成り立ちも、点で理解してきたものが線につながらず、なんとなくモヤモヤが残る。僕もそういう宙ぶらりんの感覚をずっと抱えてきました。 この本は、大学入試問題を起点にしながら、宗教改革や主権国家、グローバリゼーション、戦争といった大きなテーマが、どういう必要に迫られて生まれたのかを「動機」から説明してくれます。グロティウスが国際法を整えたのも、ホッブズが主権の考え方を組み直したのも、その時代の人びとが抱えていた切実な課題に応えた結果なんだとわかると、歴史が少し現実の感覚に近づきます。読者が保存した抜粋を見ると、「制度や思想が生まれた背景」を押さえた部分に強く反応しているように感じますし、それはまさにこの本の一番おいしいところです。 個人的には、日本史と世界史がゆるくつながる瞬間が多く、たとえば南朝の存続理由や金本位制復帰の判断など、教科書でさらっと流れていた場面の“人間くささ”に気づかされました。歴史を暗記ではなく、因果の連続として理解したい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

大学入試の歴史の良問は、本当は大人のためにある! 慶応義塾大学教授で、思想史の新たな視座を提示してきた著者が、有名大学の記述式入試問題に挑む。 【世界史】 ・十字軍が与えた影響(慶応義塾大学) ・オランダ400年史から近代が見える(東京大学) ・女性参政権が1920年前後に実現した理由(一橋大学) ・補講「キリスト教はなぜ世界を支配できたのか」 ……など 【中国史】 ・科挙が日本に入っていたら?(京都大学) ・清朝はなぜ近代化できなかったのか?(早稲田大学) ・共産党が中国を統一できたのはなぜか?(京都大学) ……など 【日本近代史】 ・統帥権の独立とは?(一橋大学) ・昭和恐慌の経済政策(東京大学) ・日本はなぜ中国大陸で失敗したのか(慶應義塾大学) ……など 【昭和の戦争】 ・大日本帝国憲法と日本国憲法(一橋大学) ・1920年代の米国がつくった国際秩序(京都大学) ・戦争責任と東京裁判(一橋大学) ……など 【戦国時代】 ・南北朝内乱が戦国時代の種を播いた(東京大学) ・「日本の村」の起源(一橋大学) ・一向宗とキリスト教(東京大学) ……など
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