
減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ (ちくま文庫)
高坂勝
この本について
仕事でも生活でも、気付けば「もっと効率よく」「もっと稼がなきゃ」と頭の中が常にアクセル全開になってしまうことがあります。スピードは落としたいのに、止まった瞬間に取り残されそうで不安になる。そんなモヤモヤを抱えたまま走り続けている人、多いと思います。僕もその一人でした。 この本は、いわゆる成功論とはまったく違う場所から、呼吸の仕方を思い出させてくれる一冊です。特に「手間をかけることを手放さない」という話は、効率を求めるほど失っていった感覚を取り戻すような気づきがありました。時間をかけて作ったものが、自分の生活に静かに馴染んでいく感じです。また、「どこまで稼ぐか」の基準を自分のライフスタイルから逆算する考え方も、無駄に背伸びしがちな働き方を見直すきっかけになりました。目標より“多く稼いだら減らす”という発想は、なかなか持てるものではありませんが、その分だけ肩の力が抜けます。 さらに、作り手としての体験から語られる「分かち合う」感覚の話は、働くことの目的をもう一度考えるヒントになります。奪い合う構造ではなく、余るものを素直に渡せる暮らし。そんな世界が本当にあるのか、と最初は半信半疑でしたが、読んでいくうちに自分の中の優先順位が少しずつ並べ替えられていくのを感じました。 急がなくても自分のペースに戻っていい、と言われたい人に届く本です。忙しさに飲まれて視野が狭くなっているとき、小さく深呼吸させてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
歩くという哲学
フレデリック・グロ and 谷口 亜沙子

「今、ここ」にある幸福
岸見 一郎

TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術
ジョン・フィッチ, マックス・フレンゼル, and ローリングホフ 育未

優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか ― 自分と周囲の潜在能力を引き出す法則
ケヴィン・キャッシュマン and 樋口武志

トレイルズ 「道」と歩くことの哲学
ロバート・ムーア, ROBERT MOOR, 影山 徹, and 岩崎晋也
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要