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集合知とは何か ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)

集合知とは何か ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書)

西垣通

中央公論新社 / 2013-02-25

累計読者数5
平均ハイライト数 34.4件/人
推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 74/100
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この本について

仕事で意思決定をするとき、ネットの情報や他人の意見に自分の考えが持っていかれる感じがすることってありませんか。オープンで便利な社会のはずなのに、なぜか判断が揺れたり、集団の空気に引っ張られたりする。僕自身も「これは自分の意見なんだろうか」と曖昧になる瞬間がよくあります。 『集合知とは何か』は、そういうモヤモヤを「人間の知」と「機械の知」の境界から捉え直してくれる本でした。たとえば、ITが進めば社会は“透明”になって合理的になると思いがちですが、著者はむしろ透明すぎると全体が不安定になる、と指摘します。人間は本来、身体感覚や暗黙知をもとに世界を捉える“自律的な存在”なのに、仕組みに合わせて他律的になってしまうと、意思決定の軸そのものが揺らいでいくんですよね。また、ネット集合知も「数を集めれば正しくなる」わけではなく、対話や価値観のすり合わせといった、生身の人間らしいプロセスが欠けると簡単に機械的な判断へ寄ってしまう。その構造を具体的に見せてくれるのがありがたいところです。 自分の思考が環境に流されがちだと感じる人や、AI時代に人間の“知”がどう扱われるべきか気になっている人には、特に刺さると思います。自分の判断がどこから来ているのかを、少し丁寧に見直したくなる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

インターネットの普及以来、アカデミズムの中核を成してきた専門知が凋落する中で、集合知が注目を集めている。このネット上に出現した多数のアマチュアによる知の集積は、いかなる可能性をもち、社会をどのように変えようとしているのか。基礎情報学を中軸に据え、哲学からサイバネティクス、脳科学まで脱領域的に横断しつつ、二一世紀の知のあり方を問い、情報社会の近未来をダイナミックに展望する。
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