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遙かなる他者のためのデザイン ―久保田晃弘の思索と実装

遙かなる他者のためのデザイン ―久保田晃弘の思索と実装

久保田 晃弘

ビー・エヌ・エヌ新社 / 2017-02

累計読者数3
平均ハイライト数 10件/人
推定読了時間 約8時間38分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

仕事でも生活でも、「使いやすさ」を正しさのように感じてしまう瞬間ってありますよね。効率が上がればそれでいいのか、正解に近づいているはずなのに、どこか窮屈さが残る…僕もよくこの違和感に足を取られます。 『遙かなる他者のためのデザイン』は、そのモヤモヤの正体を扱っています。読み進めると、人間中心で考えすぎることが、逆に人間の可能性を狭めてしまう場面があると気づかされます。たとえば、楽器が「使いにくい」のに人を惹きつける理由や、茶碗やカップが身体の動きを形づくってしまう関係性の話は、日々の道具づくりや企画の考え方にもそのまま響いてきます。便利に整え続けるだけでは、世界から驚きを失っていくという指摘も、胸の奥がざわつくところでした。 この本が効くのは、自分の前提を問い直すための足場を与えてくれるところだと思います。なぜ自分はこれを望むのか、なぜこの形しか思い浮かばないのか、そうした「なぜ」を辿る行為が、結果的に視点の幅を広げてくれる。ゴールに一直線ではなく、プロセスの中でゆっくり変わっていくような読書体験です。 「便利に寄せるほど何か大事なものを置いてきている気がする」と感じている人に、静かに刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、メディアアートの実践者として、 また教育者として、最先端を走り抜けてきた久保田晃弘が、脱中心(=固着した人間中心主義から脱却すること、すなわち人間、ひいては社会が変わることを前提とした経験的想像力を超えたものづくり)を志向しながら、工学から芸術へ、「設計」から「デザイン」へと展開した、20年にわたる思索と実装を辿るデザイン論集です。 いま、何をつくったらいいのか? 見たことのないものを、なぜ人はつくれるのか? 真に新しいものをつくりだすということは、どういうことなのか? 人工知能が超知能になるポスト・ヒューマンの世界を見据え、デザイナーは足元に穴を掘り続けるのではなく、遠くへ行くための道をつくらなければなりません。「科学技術が社会に普及浸透していくためには、文化的、芸術的なアプローチが必要不可欠である」という視点から出発し、「一体何が、これからのデザインや芸術になり得るのか?」を常に探求してきた久保田の予見に満ちた言説は、テクノロジーとともに更新されゆく私たち人間、そして社会の未来を鮮やかに照らし出します。 ※本書は、久保田晃弘による1997年〜2017年のテクストを選出し、書き下ろしを加えて再構成したものです。過去のテクストは全文収録または抄録であり、加筆修正を施しました。(ビー・エヌ・エヌ新社編/松井茂解題)

目次

芸術から身体へ 素材から即興へ コードから知覚へ 細胞から宇宙へ 人間からの離脱
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