
模倣の経営学 実践プログラム版
井上 達彦
日経BP / 2017-03-16
この本について
仕事で新しいアイデアを出そうとすると、どうしても「どこかに正解があるはずだ」と思い込んでしまうことがあります。自分なりに工夫しているつもりでも、実はうわべだけを真似していただけだったり、そもそも何を観察すべきかすら曖昧だったり。僕自身、異業種の事例を見ても「で、これを自分の仕事にどう落とすのか…」と手が止まることがよくあります。 『模倣の経営学 実践プログラム版』は、その“手が止まる瞬間”に手すりを置いてくれる本でした。特に刺さったのは、抽象と具体を往復しながらお手本の“仕組み”まで潜っていく姿勢です。クロネコヤマトが吉野家からヒントを得た話のように、表面ではなく構造を拾いにいくと、異業種でも自分の仕事に活かせる筋道が急に見えてきます。また、他人が用意したパターンに乗るのではなく、自分で抽象化することの大切さも繰り返し語られています。理解した「つもり」で止まらないための、地味だけど本質的な作業です。 もうひとつ、この本が良いのは「参照したアイデアをどう実行に落とすか」まで描いているところです。青写真を描き、現状との差を見極め、最後は現場の納得感まで含めて実行する。模倣を“創造的なもの”に変えるには、この地道なプロセスが欠かせないと気づかされました。 自分の仕事に外の知恵を取り込みたいけれど、表面的な真似で終わってしまうことが多い人には、とても合う一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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模倣の経営学
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