
ディズニーのすごい集客
嶋田亘克
フォレスト出版 / 2017-03
この本について
集客や商品づくりのことを考えていると、「価値って結局なんなんだろう…」と手が止まる瞬間がありませんか。自分ではいいと思って出したものが刺さらなかったり、逆にそこまで力を入れていない部分が喜ばれたりして、基準が揺れる感じです。僕もずっと同じところでぐるぐるしていました。 この本が面白いのは、「価値=受け取る側の状況で変わる」という当たり前だけど扱いづらい事実を、ディズニーの現場の話を通してかなり具体的に見せてくれるところです。例えば、夏にアイスが売れるのは当たり前だけど、冷房で冷えた人にはおでんが刺さる――この当たり前の延長に、集客の戦略も積み上がっている。相手の状況を見ないまま「売りたいもの」を出すのではなく、「必要な人に必要なタイミングで届ける」ためにどこまで分解できるか。そこを考えるきっかけになります。 もう一つ大きかったのは、価値と価格の関係の扱い方です。100円には100円の理想の対価があって、それを1ミリでも超えたらリピートにつながる。逆にそこを外すと信頼を失う。この“1ミリ”の感覚って、日々の仕事でも意外と見落としてしまう部分で、ディズニーのような巨大な組織でも地道な積み上げで成立しているのが意外でした。「集客は派手な施策より、価値の受け取られ方を理解するところから」という視点に戻れる本です。 自分の商品やサービスの“どこが本当の価値なのか”が曖昧なまま走っている人に刺さると思います。僕自身、読みながら何度も手元の仕事に置き換えて考え直しました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの62%が集中しています。
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