
コマースの興亡史 商業倫理・流通革命・デジタル破壊 (日本経済新聞出版)
矢作敏行
日経BP / 2021-10-08
この本について
仕事で「価値って結局どこにあるんだろう」と迷う人、多いと思います。機能を良くしても響かないし、ブランドをつくろうとしても“形だけ”になってしまう。自分も現場でモヤモヤするとき、この本の抜粋のような視点に助けられました。 読んでいると、まず「価値は顧客の経験の中に宿る」という当たり前だけど忘れがちな前提に、そっと立ち返らせてくれます。パン屋に通う老人の話のように、買物という行為が生活そのものと結びついていて、商品や店舗はそのひとかたまりの経験の一部でしかない、という視点はかなり腹落ちしました。また、店舗でつくる価値は“その時その場で毎回変わる”という指摘も、接客や売場づくりがなぜこんなに難しいかの理由を静かに説明してくれます。 さらに、サミットの白紙チラシや惣菜総選挙の事例のように、経験価値を共創するとはどういうことかが、具体的な現場感のある話で語られるのがありがたいところです。小手先ではなく、「顧客が参加できる仕掛け」をどうつくるかのヒントが随所にあります。 商売やブランドづくりに悩んでいて、「機能」でも「価格」でもなく、もう一段深いところで価値をつくりたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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