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コマースの興亡史 商業倫理・流通革命・デジタル破壊 (日本経済新聞出版)

コマースの興亡史 商業倫理・流通革命・デジタル破壊 (日本経済新聞出版)

矢作敏行

日経BP / 2021-10-08

累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約6時間1分
star総合評価 61/100
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この本について

仕事で「価値って結局どこにあるんだろう」と迷う人、多いと思います。機能を良くしても響かないし、ブランドをつくろうとしても“形だけ”になってしまう。自分も現場でモヤモヤするとき、この本の抜粋のような視点に助けられました。 読んでいると、まず「価値は顧客の経験の中に宿る」という当たり前だけど忘れがちな前提に、そっと立ち返らせてくれます。パン屋に通う老人の話のように、買物という行為が生活そのものと結びついていて、商品や店舗はそのひとかたまりの経験の一部でしかない、という視点はかなり腹落ちしました。また、店舗でつくる価値は“その時その場で毎回変わる”という指摘も、接客や売場づくりがなぜこんなに難しいかの理由を静かに説明してくれます。 さらに、サミットの白紙チラシや惣菜総選挙の事例のように、経験価値を共創するとはどういうことかが、具体的な現場感のある話で語られるのがありがたいところです。小手先ではなく、「顧客が参加できる仕掛け」をどうつくるかのヒントが随所にあります。 商売やブランドづくりに悩んでいて、「機能」でも「価格」でもなく、もう一段深いところで価値をつくりたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本の近代化が始まる明治維新から数えて150有余年、筆者はそのほぼ3分の1に相当する長い間、流通・マーケティング研究に関わってきました。本書は、明治・大正から昭和・平成を経て、令和に至るコマース(商業)の近現代史をたどり、それぞれの時代の商業の特質を描き出す初めての商業経営革新通史。 本書は、小売商業者の経営革新行動を中心に分析。具体的には小売商業者の経営革新行動を分析するフレームワークとして小売事業モデルを提示し、なぜその経営主体が存在し、どのように社会に貢献するのかを示す基本理念、それをどのような事業の形にして競争を勝ち抜くのかという市場戦略、そして戦略を実行し収益を上げる小売業務システムの3層からなる分析枠組みを設定します。戦後小売りビジネスモデルの興亡史という側面も持ちます。 それにより流通革命期におけるダイエーに代表される総合量販店の成長と凋落、セブン‐イレブン・ジャパンやファーストリテリングなど専門量販店の持続的な躍進を分析し、小売企業の成長戦略のための基本的な指針を示します。 デジタル破壊、オムニチャネル化、プラットフォームなどの先端的動きについても分析し、最後に、流通・マーケティングの視点から、対面形式による商業の重要性、それがデータ・技術に置き換わる時代の商業倫理ならびに情報倫理のあり方を考えます。筆者は流通研究の第一人者、現場主義の研究者です。

目次

「だれもが商人になる」商業社会の到来 コマースの3つの分水嶺 日本商業倫理思想の源流 流通革命への挑戦と挫折 小売事業モデルの革新論 スーパーマーケットの業務システム革新 コンビニエンスストアの創造的な連続適応 製造小売業モデルの経営革新 流通革命期の総括 流通のデジタルディスラプション 小売事業モデルの融合と包摂 経験価値の共創パラダイム 商業倫理と情報倫理の一体化
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