
マンガでやさしくわかるU理論
中土井僚 and 松尾陽子
日本能率協会マネジメントセンター / 2015-09-30
この本について
最近、「相手の話をちゃんと聞いているつもりなのに、気づけば自分の頭の中の答え合わせをしていただけだったな…」と反省する場面が続いていて、この本を読み返しました。どうしても過去のパターンに引っ張られて、目の前の状況をそのまま見られない。そこから抜け出せない時の息苦しさって、けっこうありますよね。 『マンガでやさしくわかるU理論』が助けになるのは、立派な理屈よりも、「いま自分がどの状態にいるのか」を具体的に見せてくれるところでした。たとえば、相手を分かったつもりで判断してしまう時は、レベル1の“ダウンローディング”にいるだけで、新しい情報を見ているようで実は見ていない。その一方で、ただ目の前を観察し続けていると、意図せずレベル2に移る瞬間が訪れる。そこから先の「相手の靴を履く」ような深い理解は、日常ではほとんど起きないことも正直に書かれています。この“到達の難しさ”がむしろ救いで、自分ができていない理由が腑に落ちました。 そして何より、判断を急がず“保留する”という姿勢が、状況を変える入口になるという視点が、今の自分にはとても現実的でした。正しさを競うのではなく、そもそもその土俵に立っていること自体が行き詰まりを生む——このあたりの説明は、仕事で対話に疲れている人ほどしみると思います。 「ずっと同じパターンで考えてしまう自分を、少し横から見直したい」という人に静かに効く本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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