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不道徳な見えざる手

不道徳な見えざる手

ジョージ・A・アカロフ、ロバート・J・シラー、山形 浩生

東洋経済新報社 / 2017-05-12

累計読者数5
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約5時間43分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 46%

この本について

お金まわりの判断で、あとから「あれ、なんであんな決め方しちゃったんだろう」と思うこと、けっこうありませんか。自分では冷静に選んだつもりでも、値引き交渉の空気や、その場で自分に言い聞かせた物語に飲まれていたりして、後から振り返ってようやく気づく、みたいなやつです。僕も住宅ローンや保険を選ぶ時に同じような落とし穴にはまってきました。 『不道徳な見えざる手』は、その「気づいたら損な立場に立たされていた」という状況を、個人の弱さではなく、経済システムの構造として説明してくれる本でした。たとえば、車の下取りの話にあるように、情報量の差や“話す順番”だけで簡単に不利になるし、それは住宅購入や雇用といった人生の大事な場面でも起きている、と具体的に示してくれます。さらに、広告や金融の世界で、人がどんなときに釣られやすいかが科学的に研究され、その弱点がシステムに組み込まれているという指摘は、読んでいて正直ゾッとしました。 でも同時に、この本は「だから全部気をつけろ」という話ではありません。むしろ、自分の判断がどんな物語に影響されているのかを一段引いて見るだけで、行動が少し変わるはずだ、と教えてくれる。僕自身、契約の場では“相手がどう釣ろうとしてくるか”を一拍置いて考える癖がつきました。 市場や広告の空気に振り回されて疲れている人、あるいは「自分の判断ってほんとに自分のものなのかな」と感じる人には、かなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『アニマルスピリット』でおなじみのアカロフ=シラーが、市場経済の裏側を読み解く。資本主義は矛盾に満ちているけれどすばらしい。
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