
子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子
橘木 俊詔
東洋経済新報社 / 2017-06-23
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推定読了時間 約3時間46分
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この本について
子どもの教育って、正解が見えないまま走らされている感じがありませんか。塾はどこまで必要なのか、学校だけに任せて大丈夫なのか、そもそも家庭の年収でここまで差がつく現実をどう受け止めればいいのか…。僕もずっと同じところで立ち止まっていました。 この本は「格差がある」という話で終わらず、なぜその差が生まれるのかを数字と制度から丁寧に追っています。例えば、年収によって月々の学校外教育費が何倍も違うこと、学校の教育力が低下した時期に非通塾層の学力が大きく落ちたこと、公的教育費の比率がOECD最低水準である現実など、薄々感じていたけれど言語化しづらかった部分が、具体的に見えるようになります。 読んでいて刺さったのは、親だけの努力ではどうにもできない部分と、親の関わりで確かに変わる部分がきちんと区別されているところです。幼児期の教育の重要性や、母親だけでなく父親の役割も扱われていて、家庭の中で何をしていくべきかの輪郭が少しはっきりします。同時に、教育は個人の利益だけでなく社会全体の利益にもつながる公共財だという視点が入ることで、「家庭か社会か」の二択ではなく、どう連携すべきかが見えてきます。 子どもの進路や教育費について、何となく不安を抱えたままモヤモヤしている人に特に刺さると思います。知識よりも「考える土台」が欲しい時に、静かに効いてくる一冊でした。
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出版社による紹介
塾に行っている子と行っていない子でどれくらい差がつくのか? 塾や習い事が生む機会の不平等を格差研究の第一人者が論じる。
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