
教育政策・行政の考え方 有斐閣ストゥディア
村上祐介、橋野晶寛
累計読者数3
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star総合評価 66/100
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この本について
教育の話って、どうしてこんなに「どこまでが個人の選択で、どこからが社会の責任なのか」が曖昧なんだろう…と、僕自身ずっとモヤモヤしてきました。子どもの学力も学校の質も、実は家庭背景や地域によって大きく左右される現実があるのに、制度の話になると途端に整理できなくなる。そんなとき、この本は頭の中の散らかった論点を一つずつ棚に戻してくれる感じがしました。 刺さったのは、まず「教育機会の格差を是正するということは、生き方にどこまで介入することなのか」という問いを避けずに扱っているところです。奨学金の仕組み一つとっても、進学を後押しするのか、中立にするのかで意味がぜんぜん違う。その葛藤を“きれいごと”にせず、政策としての落としどころまで考えていく視点がすごく実務的でした。 もう一つは、私立学校や教員の地位の歴史を追う中で、今の制度が「たまたまこうなった」わけではなく、政治や財政や価値観の積み重ねで形作られてきたものだと腑に落ちたことです。地域格差や学校選択の問題も、個人の選好だけで説明できない理由がちゃんと見えてくる。ここが理解できると、自分が感じていた違和感の正体に手が届きます。 制度の裏側まで踏み込んで考えたい人、教育の話になると急に言葉が詰まってしまう人には特に刺さると思います。読んだあと、「結論が出た」というよりは「判断の筋道が持てた」感覚が残る一冊でした。
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