
戦後日本教育史――「脱国家」化する公教育 (扶桑社BOOKS新書)
貝塚 茂樹
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この本について
最近、教育の話になると「なんでこんなに意見が割れるんだろう」とか、「自分が受けてきた教育って何を基準に作られていたんだろう」と、ふと立ち止まることがあります。政治やイデオロギーの話と距離を置きたい気持ちがありつつも、背景を知らないままではモヤモヤが残る…そんな感覚、僕もずっと抱えていました。 この本が助けになるのは、戦前〜戦後にかけて教育がどう形づくられ、どんな力が働いてきたのかを、淡々と事実で追っていけるところです。たとえば、占領政策の転換で教育の方針がどう変わったのかとか、「戦前=悪、戦後=善」というわかりやすい図式がなぜ教育現場で強化されたのかとか、知っているようで知らなかった流れが見えてきます。また、行政と現場の対立が薄れ、政治主導が強まっていく過程や、「教師=子どもの支援者」という考えがいつ、どう広がったのかなど、今の空気感につながるポイントが具体的に語られています。 読んでいて思ったのは、教育は学校だけで完結するものではなく、社会の価値観や国際状況によって何度も揺れ動いてきたということです。その歴史を踏まえると、自分が感じてきた違和感の位置づけが少しだけ整理されるし、「こういう移り変わりの中で育ってきたんだな」と落ち着いて振り返れるようになります。 教育や社会の議論を、極端な意見に流されず自分の頭で整理したい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
どうしてこうなった!?︎ 日本の教育! ●敗戦とGHQの教育政策介入 ●変節した教師と教育学者 ●文部省vs日教組の政治闘争 ●外交問題に発展した教科書問題 ●迷走した「ゆとり」教育 ●教育基本法改正と道徳教科化 ●「令和の日本型学校教育」の行方は? 敗戦と占領によってタブー視された「教育勅語」「愛国心」から「個性重視」「ゆとり教育」「道徳教育」「教育の政治的中立」まで再考し、混迷する公教育の意義を問い直す! 【目次】 第1章総力戦体制と教育 第2章戦後教育改革と「占領」 第3章教育基本法と教育勅語 第4章戦後日本と道徳教育・愛国心 第5章教育の政治的中立性と教科書裁判 第6章教師像の模索と大学紛争 第7章教育荒廃と臨時教育審議会 第8章 「ゆとり教育」と公教育の変質 第9章教育基本法の改正と道徳の教科化 第10章戦後教育の「いま」と「これから」
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