
新自由主義と教育改革 大阪から問う (岩波新書)
髙田 一宏
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この本について
学校の話題になると、「結局、努力すればなんとかなるのか」「子どもを取り巻く環境の差って、どこまで学校で埋められるんだろう」といった、どうにも整理しきれないモヤモヤが出てきます。現場のがんばりだけでは越えられない壁がある一方で、じゃあ何を大事にすればいいのかは、意外と誰も教えてくれません。 この本は、そこを現実的な目線で丁寧に整理してくれます。たとえば、学力不振の主因は家庭背景にあるという冷静な指摘と同時に、しんどい状況の子どもを支えているのは、教師や仲間との信頼関係だという事実も示されます。また、競争で学校を良くしようとする新自由主義的な政策が、むしろ格差や序列化を深めてしまう構造も具体的に描かれていて、「がんばれば報われる」という単純な話では片づけられない現実が見えてきます。 読んでいて強く感じたのは、特別な施策や強いメッセージよりも、地道な学校づくりや多様性を許容する環境こそが、子どもの未来に効いてくるという静かな確信です。「普通」の学校がどうあるべきかを問い直す視点は、教育に直接関わらなくても、自分の働き方や周囲との関わり方を考えるときのヒントにもなりました。 教育についてのモヤモヤを、いったん事実に立ち返って整理したい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
競争原理や成果主義による新自由主義の教育改革。国内外で見直しも進むなか、勢いを増す大阪の改革は何をもたらしているのか。
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