
入社10年分のリーダー学が3時間で学べる
杉浦 正和
日経BP / 2017-05-18
この本について
人を動かす役目を任されると、「なんで思った通りに動いてくれないんだろう」とか、「自分のやり方は正しいのか」とか、細かなモヤモヤが積み上がっていきますよね。仕事を前に進めたい気持ちと、人との関係をどう扱うかのバランスがうまく取れず、気づけばどちらかに偏ってしまう。僕自身、タスクに寄りすぎてギクシャクさせたり、逆に関係に気を遣いすぎて決めきれなかったり、その揺れの中で悩んできました。 この本が面白いのは、「自分のスタイルを冷静に見立てられるようになる」ところです。タスク志向か人間関係志向かという整理は単純に見えて、実際のチームの空気や自分の癖を考えると、かなり現実的に響きます。どちらかが欠けると組織としての力が落ちるという指摘も、思い当たる場面が多いはずです。また、リーダーを“上から命令する人”ではなく、“前を行く人”として描く視点も、心の負荷を軽くしてくれます。誰かを強制的に動かすより、一歩前を見せるほうがずっとやりやすいし、等身大で続けられます。 さらに、信頼は言葉ではなく積み重ねた行動からしか生まれないこと、人はそもそも思い通りに動かない前提で考えることなど、理想論ではなく「明日からの働き方」に刺さる視点が多いです。チームの価値観をそろえることや、メンバー自身がゴールを決められるように支える姿勢など、行動レベルに落ちる話が多いのも助かります。 「自分のリーダー像にまだ迷いがある人」「前に立つ役割のしんどさを抱えている人」には、現実に寄り添いながら整理してくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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