
失敗の法則 日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか
池田 信夫
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この本について
組織にいると、「なんでこんな非合理なことが当たり前みたいに続くんだろう…」とモヤッとする場面が多いですよね。会議で誰も反対しないのに物事が進まないとか、明らかにムダなのに誰も言い出せないとか。自分だけが変なのかと不安になることもあります。 この本を読んでみて感じたのは、そうした停滞の背景には、日本特有というより、人間の集団が長い時間をかけて身につけてきた構造がある、という視点でした。たとえばサンクコストに縛られる心理は個人が弱いからではなく、集団を守る戦略として残ってきたものだと説明されると、「そういう仕組みの中で迷っていたのか」と少し肩の力が抜けます。また、現場の努力が強すぎるあまり戦略が置き去りになる、補給情報が共有されないまま作戦だけが進む――そんな歴史的事例を見ると、いまの職場の“噛み合わなさ”も急に現実味を帯びて理解できるようになります。 さらに印象的だったのは、合理性よりも「空気」や意図の共有が優先される理由が、文化ではなく人類の生存戦略に根があるという話。だからこそ、個人中心の働き方に移るには、単にマインドを変えればいいという話ではなく、構造自体を調整する必要があるんだと腑に落ちました。 組織や社会の“不可解さ”を、自分のせいにしがちな人ほど刺さると思います。
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