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反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

ナシーム・ニコラス・タレブ, 望月 衛, and 千葉 敏生

累計読者数100
平均ハイライト数 22.4件/人
star総合評価 70/100
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この本について

仕事でも生活でも、なるべく失敗しないように立ち回っているのに、なぜか疲れが抜けなかったり、むしろ選択肢が減っていく感覚があることってありませんか。僕自身、「なるべく波風を立てないように」と考える日ほど、判断が慎重というより臆病になっていくのを感じていました。 この本が面白いのは、「不確実さを減らす」のではなく、「不確実さとどう付き合うか」をまるごと別の角度から示してくれるところでした。たとえば、時間や混乱そのものを“敵”と見るのではなく、小さな間違いを許容できる環境に身を置けば、むしろそれらが利益に変わっていく、という感覚。あるいは、予測に力を注ぐよりも、失敗しても壊れない仕組みを先に整えておくほうが現実的だという視点。どれも読んだ瞬間に劇的に変わるわけじゃないけれど、日々の選択を少しずつ軽くしてくれます。 もうひとつ刺さったのは、「他人の脆さに乗っかって自分だけ安全圏に立つな」という倫理観です。これは綺麗事ではなくて、長期で見れば自分の判断力そのものを弱くする、というかなり生々しい話でもあります。だからこそ、少ないリスクでアップサイドが大きい選択をどう積み上げるか、という“地味だけど効く”考え方が腑に落ちました。 不確実さに振り回されている感覚がある人、あるいは「慎重にやっているはずなのに、いつもどこか不安」という人には、じんわり効く一冊だと思います。

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