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スタープレイヤー (角川文庫)

スタープレイヤー (角川文庫)

恒川 光太郎

KADOKAWA / 2017-08-25

累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約5時間13分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%

この本について

仕事でも生活でも、「自分はどこに向かっているんだろう」と急にふっと立ち止まってしまうことがあります。できない自分を責めるわけでもなく、かといって前向きになれるほどの根拠もない。そんな宙ぶらりんな時期って、誰でもありますよね。 『スタープレイヤー』を読んでいて印象的だったのは、主人公たちが“知らない世界に放り込まれる感覚”そのものが、自分のモヤモヤに妙に重なることでした。町の外に出れば異形の景色が広がり、同期と交流しながらも、自分が何者なのかはすぐには分からない。それでも、ゆっくり輪郭が形になっていく。その過程が、いまの自分の足取りを肯定してくれるように感じました。 特に「仕方ないは魔法の言葉」という一節は、できない自分を一度許してみることの大切さを思い出させてくれます。それは甘えではなく、過酷な“できる側”に無意識で立ち続けて疲弊してしまう自分を、いったん安全地帯に戻してくれる行為に近い気がします。異世界の冒険の形を借りながら、自分のペースで生きるための視点をそっと渡してくれる小説でした。 自分の立ち位置に迷いがある人、環境が変わるたびに息苦しさを覚える人には、特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる 「スタープレイヤー」に選ばれ、使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。 折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていく。 光と闇、生と死、善と悪、美と醜——無敵の力を手に、比類なき冒険が幕を開ける! 鬼才・恒川光太郎がRPG的興奮と神話世界を融合させ、異世界ファンタジーの地図を塗り替える、未曾有の創世記!
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