
なぜ闘う男は少年が好きなのか (ワニの本)
黒澤はゆま
ベストセラーズ / 2017-03-18
累計読者数5
平均ハイライト数 3.6件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%
この本について
仕事でも人間関係でも、「こういう感情ってどこから来てるんだろう」と自分でも説明しにくいモヤモヤが続くことがあります。特に、人への強い好意や執着の理由を言語化できないと、どこか自分でも扱いづらいまま置いてしまうことが多い気がします。 この本を読んで印象に残るのは、哀帝が董賢を起こさないように袖を切った、あの静かな場面です。過剰なドラマでも美化でもなく、ただ「そういう気持ちが確かにあった」という事実が淡々と書かれている。読者が保存したのも、この落ち着いたトーンで歴史の中の“感情の形”が見える部分なんだと思います。自分の感情が唐突に湧いたものではなく、人類がずっと抱えてきた営みの延長にあると知ると、少しだけ自分を扱いやすくなるんですよね。 この本は、男色の歴史を面白おかしく紹介するだけの本ではなくて、感情の源流を古代まで遡って見せてくれるところが効きます。どうして男性が少年に惹かれるのかという問いを、現代の価値観だけで裁かず、文化・政治・宗教・制度といった背景込みで丁寧にほどいていく。そのおかげで、自分の中の説明しにくい感覚に対しても、少し距離を置いて眺める余裕が生まれます。 「自分の感情のルーツに、そろそろ名前を与えたい人」に刺さる本です。
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出版社による紹介
武田信玄や伊達政宗は美少年にラブレターを送っていた!? 歴史を変えた男と少年の秘密の恋 洋の東西を問わず、戦乱の時代に決まって栄えた少年愛。 死を賭して戦う戦士たちの側近くに控える、あるいは金髪の、あるいはブラウンの、あるいは黒髪の少年たち。 小姓、稚児、エローメノス、宦官、酒姫(サーキ)。 呼び名はさまざまなれど、それら美しい少年たちに戦士は何を求め、少年は戦士に何を与えたのか。 その答えを探して、古代ギリシャ、ローマ、中国、イスラーム、中世ヨーロッパ、そしてもちろん日本、時空も超えて飛び回る……! WEBメディア「cakes」で累計100万pvを誇る話題のエッセイが待望の書籍化。 新進気鋭の歴史小説家が、世界中にあった男色を新たな視点で描く、もうひとつの世界史。
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