
自治労の正体 (扶桑社BOOKS新書)
森口 朗
扶桑社 / 2017-11
この本について
公務員まわりのニュースを見ていて、「なんでこうなるんだろう…」と胸の奥に残るモヤモヤってありますよね。制度の話になると一気に霧が濃くなって、結局“誰がどうしているのか”がわからないまま日常に戻ってしまう。僕自身、自治体の不祥事や組合の動きを耳にするたびに、どこまでが事実でどこからが思い込みなのか判断できずに止まってしまうことが多かったです。 この本は、その霧を一気に晴らす…とまではいかないまでも、「ここが見えてなかったんだ」と気づかせてくれるポイントがいくつかあります。たとえば、公務員の給与が本来どう決まるのかを知ると、組合の“常套句”がどれだけ現場の若手を惑わせているかが、具体的な金額の損失として見えてきます。また、庁舎内の組合事務所が無償で貸し出されている話や、内部で起きている不正の構造は、普段のニュースだけでは掴みにくい“実務の感覚”に近くて、読んでいて腹落ちする部分が多かったです。さらに、自治体の意思決定にどれだけ組合が影響するのかを知ると、選挙の結果だけでは説明できなかった自治体の空気感が腑に落ちます。 もちろん、内容はかなり踏み込んでいて、人によっては刺激が強いと感じるかもしれません。でも、公務員制度や自治体運営の裏側が気になっていたり、「なんでこんな構造のまま何十年も続いてしまうんだろう」と感じている人には、点と点が線につながる読書になると思います。 公的分野の“見えにくさ”にずっと違和感を持っていた人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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