ヨムナビ
「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)

佐光 紀子

光文社 / 2017-11

累計読者数3
平均ハイライト数 15件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 61/100
bookmarkリファレンス型
check_circle推定完走率 71%

この本について

家事や子どものことになると、どうしてこんなに「自分の責任」にされやすいんだろう…と、ふと重たく感じる瞬間があります。お弁当を残したら母親のせい、家が散らかっていたら努力不足。別に誰かに責められたわけじゃなくても、空気だけで勝手にプレッシャーが積み上がっていく感じ、わかる人は多いと思います。 この本が面白いのは、「なぜそう感じてしまうのか」を、歴史や制度の話とつなげて説明してくれるところです。例えば、学校が“親の代理”を前提にしていない国もあるのに、日本では無意識のうちに母親へと責任が集中する仕組みができあがっていること。戦後に作られた“ちゃんとした家事”への期待が、まるで昔からの伝統かのように扱われていること。そういう背景を知ると、自分の中のモヤモヤが「私が弱いから」ではなく、「社会の設計がそうなっていたから」だと理解できて、少し肩の力が抜けていきます。 読んでいて一番救われたのは、家事や子育てが“個人の完璧さ”の問題ではなく、そもそも政治や教育が作り上げた役割の押しつけでもあるという視点でした。自分の生活を変えるというより、まず「なんで私はこう思い込んでいたんだろう」と立ち止まれるのが、この本の効き方だと思います。 母親という役割にしんどさを感じている人、家事が“できて当たり前”という空気に違和感がある人には、特に刺さるはずです。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。しかし他方では、日本人の「完璧家事」や「手づくり」礼賛の傾向、さらに昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、母親への目に見えない圧力となると同時に、家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。日本の家事の「あたりまえ」は海外の人の目にはどう映るのか。なぜ日本では男性の家事参加が進まないのか。国や学校により「よい母、よい家庭」であるよう仕向けられてきた歴史とは。翻訳家として他国の友人も多く、家事や掃除術の専門家でもある著者が、多くの聞き取りや国際比較などを参照しながら、気楽で苦しくない家事とのつきあい方を提案する。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要