
システム導入のためのデータ移行ガイドブック―コンサルタントが現場で体得したデータ移行のコツ (NextPublishing)
久枝 穣
インプレスR&D / 2017-11-17
この本について
システム移行に関わっていると、「どこでデータが壊れたのか分からない」「そもそも何を決めてから作業を始めればいいのか…」みたいな、言語化しづらいモヤモヤがずっと残りませんか。自分も現場で似たような混乱に何度も遭遇して、そのたびに手探りで進めていました。 この本は、その手探り部分をかなり丁寧に地面に降ろしてくれる印象があります。例えば、入力チェックで防げない不具合に備えて、定期的なエラーチェック処理と通知を仕込んでおく発想や、「データがおかしい」と言われたときの原因の切り分け方など、実務で“明日すぐに使える判断軸”がそのまま言語化されています。また、移行方針の論点整理が具体的で、方式、クレンジング、変換、検証、アーキテクチャ…と、何をどう決めるべきかが順番付きで見えてくるのも助かりました。さらに、仕様変更が多発する前提で「どこに影響が出やすいか」を押さえておく話や、リハーサルと本番の違いを最初に明確化しておく必要性など、経験者だからこその“現場の重さ”によりそった内容が多いです。 特に、移行元データをまず文字列で受けるようにして意図しない変換を避ける話や、名寄せ・縦横変換のように地味だけど躓きやすいポイントが丁寧に書かれているところは、個人的に心が軽くなりました。理想論ではなく、「実際はこういうところで詰まるよね」という視線でまとめられているので、移行に不安がある人ほど救われる気がします。 今の作業が場当たり的になっている気がする人、判断軸を持てずに悩んでいる人にとっては、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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