
なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか
高草木 陽光
左右社 / 2017-05-10
この本について
夫婦喧嘩って、原因がひとつに見えて実はぜんぜん違うところでつまずいていたりしますよね。こっちは「疲れてるだけ」と思って黙っていただけなのに、相手には「無視された」に変換されていたり。自分でも説明がつかないモヤモヤを抱えながら、「なんでこんなに噛み合わないんだろう」と思う瞬間、けっこうあると思います。 この本が刺さっている人を見ると、男女の“感じ方の違い”を単なる一般論としてではなく、「ああ、これうちにもあるな」と具体的に照らせるところに救いを感じているようです。たとえば、妻が敏感なのは性格の問題ではなく、脳のつくりも含めた“情報の受け取り方の違い”があるという視点。あるいは、謝る・ほめるといった行動が、相手の自己好感や自己重要感といった“心の栄養”に直結しているという説明。こういう小さな理解が積み重なると、つい感情で受け取っていた出来事の解釈が少し柔らかくなるんですよね。 個人的に響いたのは、「知っているだけでは何も変わらないので、実行と継続が必要」という現実的な姿勢です。結局、夫婦仲はどちらが正しいかより、暮らしやすさを優先して折れたり、言葉にして伝えたりする“柔軟さ”で変わっていく。本書はそこを過度に美化せず、日々の小さな行動として描いてくれているのが読みやすいところでした。 「相手の気持ちが分からないまま、毎回同じところでつまずいてしまう」と感じたことがある人には、静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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