
バッド・フェミニスト
ロクサーヌ・ゲイ、野中モモ
亜紀書房 / 2017-01-23
累計読者数3
平均ハイライト数 10.3件/人
推定読了時間 約4時間23分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
仕事でも日常でも、「自分の感じている違和感を言葉にできないまま飲み込んでしまうこと」がありませんか。誰かの物語を読んでも、自分の居場所がそこにないような感覚とか、特権や立場の話になると急に口が重くなる感じとか。わかっているのに、どう向き合えばいいのかがうまくつかめないまま時間だけ過ぎていくこと、僕もよくあります。 『バッド・フェミニスト』が効いてくるのは、そういう「言語化しきれないモヤモヤ」を、著者自身の迷いごとごと丁寧に扱ってくれるところでした。たとえば、自分にも特権があると認めるしんどさをそのまま書いてくれたり、物語のなかで女性の痛みが誰かの成長のためだけに消費されてしまうことへの怒りを正面から語ったりする。読む側のこちらも、急に立派な答えを求められるんじゃなく、まず「その気持ちでいい」と隣に座ってもらえている感じがするんです。また、完璧じゃなくていい、自分の弱さや迷いを抱えたままでも声を出していい、と背中を押してくれるところが静かに効きます。 フェミニズムを「正しさの教科書」としてではなく、「自分が世界をどう歩くかを考えるための土台」として受け取りたい人に刺さる本です。自分の居場所を探してきた人や、孤独や後ろめたさと共存してきた人ほど、ロクサーヌの言葉が深く響くと思います。
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出版社による紹介
私はピンクの服も着たいし男性も好きなダメ・フェミニスト。でも、矛盾を抱えて完璧ではない自分や他人を受け入れ、分断を乗り越えて差別のない世界を夢見たい。 映画やテレビドラマや音楽などのポップカルチャー、社会に衝撃を与えた犯罪や事件を取りあげ、性差別と人種差別、経済格差などが交差するアメリカの文化状況を鋭く読み解く。 松田青子さん、ジェーン・スーさん推薦! ユーモアがあって、刺激的で、切実。 彼女の視点を自分の中に蓄えることができるのは、本当に幸せなことだ。 みんなバッド・フェミニストで生きよう 松田青子さん(小説家) 性別によって機会や権利が異なるのはおかしい。だが正直に言えば、私は「フェミニスト」というワードが含まれた著作物にコメントを寄せることにためらいと警戒があった。自分では剥がすことのできないレッテルを貼られるような気がしたから。しかし、好奇心がそれを上回った。「バッド」が付いていたから。 そんな自分を肯定できると前のめりに読んだ序盤、傷付くことを避けて通れなかった中盤、頭と心にたっぷり汗を掻いたあと、穏やかに寄り添えた終盤。まるで旅のようだった。今の私が納得できるもの、そうでないもの。それはやがて変化するかもしれない。いくつかの私の間違いと勘違いは修正され、新しく学んだこともあった。 読後、私はフェミニズムとの断絶を感じたり、自分にその資格があるかと不安を感じたりはしていない。それぞれのやり方で向き合えば良いと、ロクサーヌが教えてくれたからだ。 ジェーン・スーさん(コラムニスト)
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