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それでも女をやっていく

それでも女をやっていく

ひらりさ

ワニブックス / 2023-02-06

累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約2時間31分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

人と距離を取るのが下手だったり、誰かにわかってほしい気持ちが暴走したり、自分の性や身体についての違和感をいつ置き去りにしてきたのか思い出せなくなったり。そんなとき、自分の問題なのか社会から刷り込まれたものなのか、境界があいまいになって混乱することがあると思います。 『それでも女をやっていく』を読んで感じたのは、その混乱を“解決”するというより、いったん安全な場所に置き直してくれる本だということです。たとえば、腐女子という言葉を使わなくなった過程にある揺れや、同性の友人に理解を求めすぎてしまう衝動の描写は、自分の中のしんどさの根っこを「そういうこと、あるよね」と言語化してくれる。ロマンチック・ラブの枠に当てはまれない苦しさや、女性であることをまっとうにこなそうとしてしまう癖についても、自分だけの問題じゃなかったのかもしれないと視点が変わります。 そして何より、この本はフェミニズムを“正しさ”として押しつけてこないところが助かります。既存の価値観を疑うことや、自分の感じ方を大切にすることを、重すぎない温度で手渡してくれる。自分より若い誰かのために何かしたい、けれどまずは自分の内側と折り合いたい、そんな人に静かに寄り添ってくれる一冊です。 自分のしんどさを無理に整理できなくても、せめて名前だけでもつけてみたい人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「肥大化した自意識、『女であること』をめぐる様々な葛藤との向き合い方。 自分の罪を認めて許していくこと。 その試行錯誤の過程がこれでもかというほど切実に描かれていて、 読み進めるのが苦しくなる瞬間さえある。 それでもここで描かれているりささんの戦いの記録に、私自身も戦う勇気をもらうのだ」 ――「エルピス」「大豆田とわ子と三人の元夫」プロデューサー 佐野亜裕美さん推薦! ------------------------------ 女らしさへの抵抗、外見コンプレックス、恋愛のこじらせ、BLに逃避した日々、セクハラ・パワハラに耐えた経験、フェミニズムとの出会い――。 実体験をもとに、女を取り巻くラベルを見つめ直す渾身のエッセイ! 【目次】 Chapter1 「女」がわからない 「ほとんど男子校」だった大学で/わたしが女子校を礼賛したくない理由/ブラックアウト・ウィズ鏡月/『桜蘭高校ホスト部』に入りたかった/将来のためではありません/代わりの女/わたしが腐女子だった頃 Chapter2 あなたをうまく愛せない 『神風怪盗ジャンヌ』の致命傷/永遠にマクドナルドにいたかった/『マリア様がみてる』の呪い/牢獄の中をぐるぐると歩く/手前の女/いつかわたしを見限るあなたへ Chapter3 まだフェミニストって言いきれない 切り裂かれた女たちのアーカイヴ/棒の重さを考える/未来の彼女はメイクしているだろうか?/王子様にはなれずに生きる/あなたはフェミニストですか? 【著者プロフィール】 ひらりさ 文筆家。1989年東京生まれ。 オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーとして活動を開始後、オタク文化、BL、美意識、消費などに関するエッセイやインタビュー、レビューを執筆する。 単著に、『沼で溺れてみたけれど』(講談社)。 劇団雌猫としての編著書に、『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。 Twitter @sarirahira
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