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決定版 感じない男 (ちくま文庫)

決定版 感じない男 (ちくま文庫)

森岡正博

累計読者数10
平均ハイライト数 17件/人
推定読了時間 約4時間38分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 40%

この本について

ときどき、自分の体に対してうまく言葉にできない違和感があったり、性にまつわる気持ちを「なんとなく変だな」と思いながらも誰にも話せず、そのまま大人になってしまった人って多いと思います。仕事や人間関係で行き詰まったときに、理由の分からない虚しさがぶり返してくる感じも、思い当たる人はいるはずです。 『感じない男』は、そういう“言葉にならない部分”を、著者自身の経験から丁寧に掘っていく本です。性の話だからといって興奮を煽る方向ではなく、むしろ、自分の身体感覚をどう受け止めきれなかったのか、なぜ自己否定が染みついていったのか、そして社会のつくりや教育がどんな影響を及ぼしていたのかを、読者と同じ目線で考えていきます。著者が「自分を棚上げにしない」と言い続ける姿勢が、そのまま読む側にも安心感を与えてくれます。 個人的に刺さったのは、虚無感や敗北感の正体を“おかしなことではない経験”として置き直していくところと、社会が無意識に植えつけてくる価値観を一度横に置き、自分の感覚を基点に考え直していいのだと示してくれるところです。悩みを解決するというより、「ここに置いておいていいんだ」と思わせてくれる種類の本だと思います。 自分の体や性にまつわる感覚を、誰にも言えず抱え込んできた人にこそ届く本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

オトコという存在は実は「不感症」ではないのか。だからこそ、美少女写真集を見てはあらぬ妄想を膨らませ、一人でしては空しさに襲われる―。少なくとも自分にはそうした側面があると気づき、この問題を深く掘り下げ、論じ切った衝撃のセクシャリティ論。男女を問わず大きな反響を呼び、「男の性」の必読本となったこの書に、「その後の、感じない男」についての章を加えた、増補決定版。
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