
デザイン組織のつくりかた デザイン思考を駆動させるインハウスチームの構築&運用ガイド
ピーター・メルホルツ、クリスティン・スキナー、安藤 貴子、長谷川 敦士(CONCENT)
ビー・エヌ・エヌ新社 / 2017-12
この本について
デザインの仕事をしていると、「結局どこまで責任を持てばいいんだろう」とか、「見た目を整える前に、もっと手前で議論できたら楽なのに」といったモヤモヤがどうしても出てきます。自分も長くその感覚を引きずっていて、チームやビジネス側との距離感に悩むことが多かったです。 この本は、そういう“役割の境界が曖昧なまま働いている状態”に、具体的な視点をくれる一冊でした。単に「デザインは重要です」と持ち上げるのではなく、戦略の段階からデザインがどう効くのか、そしてなぜそれが必要なのかが、実務レベルで腹落ちする形で語られています。特に、「仕様書を渡されて形にするだけの仕事ではもう通用しない」という指摘は、現場で感じていた違和感そのものでした。共感的な視点を起点に顧客の望みを捉え、ロードマップに落とし込む過程は、自分がやりたかったけれど説明できなかった領域でもあります。 また、プロダクトデザイナーという役割を“見た目”と“構造”の両方を担う存在として再定義してくれるのも救いになりました。自分の仕事が断片ではなく、体験全体のスケールにつながっていると再認識できるのは大きいです。映画のストーリーボードのように、早い段階から粗いスケッチで議論する重要性も、現場の行き詰まりを思い出してうなずきました。 「デザインを見た目の話だけで終わらせたくない人」に特に刺さります。組織の中でデザインの位置づけに悩んでいるなら、一度立ち止まって読む価値があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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