
見えない都市 (河出文庫)
イタロ・カルヴィーノ、米川良夫
河出書房新社 / 2003-07-04
累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 37/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
最近、自分が見ている「世界」が本当にそうなのか分からなくなる時があります。職場でも家庭でも、同じ場所にいても人によってまったく違う風景が見えている気がして、正解がつかめないまま日が過ぎていく感じです。そんなときに『見えない都市』を読むと、世界の“揺らぎ”そのものを否定せずに受け止める視点をもらえました。 この本が効くのは、都市という設定を借りつつ、私たちの日常そのものを照らしてくるところです。たとえば「同じ都市でも通り過ぎる人、出ていけない人、もう戻らない人で違う姿になる」という一節は、人間関係や職場で起きている齟齬をそのまま言い当ててくるし、「語られる都市は豊かだが、実在の都市はそこまで存在していない」という言葉は、自分が抱く理想像と現実のズレを静かに示してくれます。また、「地獄の中でも、地獄ではないものを見分け、それを残す」という締めの考え方は、環境の悪さに慣れてしまいそうなときの小さな救いになります。 世界の見え方に戸惑っている人、あるいは“今いる場所の意味”がつかみにくくなっている人にとって、この本は現実から逃がしてくれるのではなく、別の角度からそっと照らしてくれる存在に近いです。自分の中の視点が一段ずれる感覚を味わいたい人には、かなり刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
現代イタリア文学を代表し世界的に注目され続けている著者の名作。マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、様々な空想都市(巨大都市、無形都市など)の奇妙で不思議な報告を描く幻想小説の極致。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




