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法のデザイン

法のデザイン

水野祐

フィルムアート社 / 2017-02-28

累計読者数14
平均ハイライト数 23.4件/人
推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

日々仕事をしていると、法律って「守るか/破るか」みたいな直線的な話に見えてしまうことがありますよね。新しいサービスを思いついても、規制やグレーゾーンを前に足が止まる。かといって、全部クリアにしてから動こうとすると、永遠にスタートできない。このあたりのモヤモヤを抱えている人、多いと思います。 『法のデザイン』は、その行き詰まりに対して「法律をどう読むか」ではなく、「法律をどう扱うか」という視点をくれる本でした。Airbnbのように、法的リスクを前提にしながらもビジョンに沿ってロジックを組み立て、市場でシェアを取りにいく事例は、単に攻めているというより、法制度にある“余白”をどう味方につけるかの話として読めます。また、著作権やクリエイティブ・コモンズの話は、法律そのものよりも、私たちが契約やルールを主体的につくれることを思い出させてくれます。さらに、北欧の自然享受権や公道をコモンズとして捉える視点は、「何が自由に使える資源なのか」をもう一度考え直すきっかけにもなりました。 法律の知識が欲しいというより、「変わりゆく環境でどう動き、どこまで攻めていいのか」に悩む人に向いている本です。法を壁ではなく、社会を前に進めるための設計素材として扱う感覚が、静かに腹落ちします。こんな迷いを抱えている人には、刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

インターネット・カルチャーと法が交錯するなかで、今何が起きているのか? よりよい社会や文化をいかに設計していけるのか?(そして、本当によい社会、豊かな社会とは果たして何なのか?) 本書では、アフターインターネット時代における、法をとりまく環境を考察し、国家が一方的に定めるルールに従うのではなく、自発的にルールメイキングしていくための、「法」×「デザイン思考」=「リーガルデザイン」という新しい考え方を提唱する。 法律や契約などの法は、私たちの自由を規制し、創造性やイノベーションを阻害する、と思いがちだが、果たして本当に法の役割は規制のみだろうか。逆に、創造性やイノベーションを加速するための「潤滑油」のように法を捉え、そのような視点で上手に設計することはできるのではないか。 著者は以下のように説明する。 「大切なことは、ルールは時代とともに変わっていく/変わっていくべきという認識と、ルールを「超えて」いくというマインドである。ルールを超えていくことは、ルールを破ることを意味しない。ルールがどうあるべきかということを主体的に考えて、ルールに関わり続けていくことを意味する。ルールを最大限自分寄りに活かすことは知性の証明に他ならない。」 音楽、出版、アート、写真、ゲーム、ファッション、二次創作から、不動産、金融、家族、政治まで。 本書は、クリエイターの“自由”を守り、表現を加速させる気鋭の弁護士が、インターネット・カルチャーと法が交錯する中で見る現代の社会と文化の風景を素描する、法律を媒介とした社会設計論であり文化論である。
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