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80's エイティーズ ある80年代の物語

80's エイティーズ ある80年代の物語

橘 玲

幻冬舎 / 2020-08-06

累計読者数6
平均ハイライト数 7.5件/人
推定読了時間 約3時間6分
star総合評価 53/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 51%

この本について

仕事でも人生でも、「自分はこのままでいいのか」というモヤモヤがふと出てくることがあります。昔の選択を思い返しては、もしあの時こうしていたら…と考えてしまうやつです。でも実際には、過去をやり直すことも、自分の物語をきれいに整理することもできない。そんな停滞感の中で、この本を読むと少しだけ呼吸がしやすくなります。 『80's ある80年代の物語』は、著者自身が若い頃に経験した迷い、空回り、ちょっとした背伸びの連続を淡々と振り返る一冊です。ただのノスタルジーではなく、「記憶は都合よく改変される」と正面から語るところがこの本の強さで、読みながら、自分の過去の勘違いや選択の揺らぎもそのまま抱えていていいんだと感じられます。旅に理由を求めてしまう癖や、誰とも話さずに一日が終わる孤独、そして友人を失って少し大人になる瞬間など、具体的な場面が自分の経験とゆっくり重なるんです。 もうひとつ効くのは、「人はそんなに自由でも万能でもない」という冷静さです。遺伝の話や社会構造の話は一見ドライだけれど、努力すれば何でも変えられるという幻想から距離を置けると、逆に肩の力が抜けます。夢を追い続けることの輝きと、それに蝕まれていく現実の両方を書いているからこそ、変われなかった自分を過度に責めなくて済む。そういう不思議な優しさがあります。 自分の「青春」がどんな形であれ、一度でも立ち止まったことのある人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

大学卒業後、零細出版社に入ったぼくは一年で辞め小さな編プロを作った。請け負ったギャル雑誌は面白かったが多忙で家に帰れない。バブルが近づく。雑誌は休刊。ぼくは失職。だが東京は輝いていた。別の出版社の取材でオウムにかかわり、やがて地下鉄サリン。青春が終わった気がした――出版業界の熱気と時代の煌きらめきを活写した私ノンフィクション。
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