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1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀

速水健朗

東京書籍 / 2023-07-06

累計読者数5
平均ハイライト数 16.2件/人
推定読了時間 約3時間16分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 51%

この本について

最近、歳を重ねるほど「自分が生きてきた時代って、結局なんだったんだろう」とモヤモヤすることが増えました。仕事でも家庭でも、価値観の変化が早すぎて、自分の感覚だけが置いていかれているような心細さがあるんですよね。過去を美化したいわけじゃないけど、ただ事実として、自分が見てきた景色をもう一度ちゃんと捉え直したい。そんな時に、この本がちょうどよかったです。 刺さったのは、あの頃の空気を「懐かしさ」じゃなく、ちゃんと「社会の動き」として描き直してくれるところです。例えば、ビデオテープの値段や規格競争の話を読むと、当時の家のリビングで起きていた小さな不便や期待まで、急に現在の技術変化と地続きに感じられます。ゲームセンターの治安が変わった時期の描写も、単なる思い出話じゃなく、自分がどんな社会の流れの中で育ったのかが見えてくる。さらに、90年代の雇用の揺らぎに触れていくあたりでは、「あの時代感って、決して自分だけのものじゃなかったんだ」と腑に落ちました。 結局のところ、この本は「自分の半径数メートルの記憶」を、もう一度社会史の中に置き直してくれます。だから読んだ後に、変に励まされるでもなく、ただ気持ちが軽くなる。自分の感覚がちゃんと文脈の中で説明されるだけで、こんなに安心するんだなと感じました。 特に、昭和末期〜平成初期の空気感を「説明できないけど忘れられない」と感じている人には、とても静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

《この世代の世代論は、ノスタルジーか残酷物語のどちらかである。そうではない本を書くことが本書の目的だが、そうなっただろうか。》――速水健朗(本書「あとがき」より) ロスジェネ、超氷河期、お荷物と言われ続けた団塊ジュニア世代のど真ん中ゾーンも、ついに天命を知る50代に突入。 そんな世代が生きてきた1970年代から2020年代にわたる、日本社会、メディア、生活の変遷を、あるいはこの時代に何が生まれ、何が失われたのか――を、73年生まれの著者が、圧巻の構想力と詳細なディテールで描くノンフィクション年代記。 既存の世代観を上書きする、反「ロスジェネ」史観の誕生!
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