
教養としての平成お笑い史【電子特典付】
ラリー遠田
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2019-03-15
この本について
仕事でも日常でも、なんとなく「空気の変化」みたいなものに置いていかれる感覚ってありませんか。昔は普通だったはずの価値観が急に古く感じたり、今の“正しさ”に合わせるだけではモヤモヤが残ったり。僕もテレビを見ながら「なんで今のタレントって、こんなに自分を突き放して語るんだろう」と思う瞬間が増えていました。 『教養としての平成お笑い史』は、その正体を静かにほどいてくれる本でした。たとえば、有吉がただの毒舌ではなく“視聴者側の目線を代弁しているだけ”だったり、テレビ自体が華やかな夢からリアルの暴露へ舵を切ってしまった背景が丁寧に語られます。あの「おしゃクソ事変」から空気が変わった、という指摘も、平成の空気感にうまく説明がつく感じがして腑に落ちました。それから、芸人がネタの面白さだけではなく“キャラ”を求められるようになった流れや、芸能界自体の閉鎖性が限界を迎えている話も、今の働き方の息苦しさとどこか地続きに感じます。 読みながら、「あの頃のテレビって、こういう仕組みで動いてたんだ」と視点がスッと変わる瞬間がいくつもありました。表面的な懐古ではなく、時代のルールがどう変わっていったかが見えるので、仕事で“空気が読みにくい”と感じている人ほどヒントが得られると思います。 昭和〜平成の流れが知りたい人よりも、「いまの環境の違和感の正体を言語化したい人」にこそ刺さる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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