
ポストコロナ期を生きるきみたちへ
内田樹、斎藤幸平、青木真兵、えらいてんちょう、後藤正文、白井聡、岩田健太郎、雨宮処凛、増田聡、平田オリザ、想田和弘、俞炳匡、山崎雅弘、三砂ちづる、仲野徹、中田考、釈徹宗、池田清彦、平川克美、鷲田清一
この本について
社会の問題について考えるとき、つい「効率」とか「合理性」でまとめてしまいがちだな…と感じることがあります。自分でも気づかないうちに、一本のものさしだけで世界を見てしまっていて、「それ以外の考え方って何だっけ?」とモヤっとすることが増えました。コロナ以降、この感覚はさらに強くなった気がします。 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』は、そんな行き詰まりを一度ほどいてくれる本でした。複数の書き手がそれぞれの視点で語っているので、正解を提示するタイプの本ではありません。ただ、たとえば「合理性だけで判断すると見えなくなるものがある」という指摘や、福祉の場で当事者が“困窮していることを証明しないと支援が受けられない”という現実に触れると、普段とは違う角度で世の中を見る準備が整っていく感じがあります。さらに、病院の受付がいつの間にか“保険の有無をチェックする場所”になってしまった現状への違和感や、二項対立に流されやすい脳のクセの話など、日常の中で思い当たることが多かったです。 この本は、悩みをすぐに解決してくれるわけではありません。でも、社会の仕組みや自分が持っている前提を少し揺らしてくれるので、「どこから考え直せばいいのか」が見えやすくなります。社会の変化に置いていかれそうだと感じている人ほど、静かに効いてくると思います。 特に、ひとつの考え方に縛られて息苦しさを抱えている人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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